北海道・千島海溝沿いにひずみ蓄積 17世紀以来の超巨大地震切迫か
2/23(月) 8:30配信 毎日新聞
北海道太平洋沖で17世紀にマグニチュード(M)9級の超巨大地震が起きた千島海溝沿いで、同規模の地震を起こしうるエネルギーが岩盤に蓄積している可能性があるとの研究成果を、東北大などのチームが発表した。前回から約400年が経過しており、チームは「超巨大地震とそれに伴う津波の再来が切迫している可能性がある」としている。
チームによると、北海道太平洋沖では過去約400年間隔で巨大地震が繰り返されてきたと考えられる。前回の正確な年は分かっていないが、1611~37年ごろにM8・8程度の地震が起き、現在の海岸線から約1~4キロ内陸まで津波で浸水したとされる。
しかし、陸から離れた海溝沿いには観測網がなく、海溝型地震を引き起こすプレート境界のひずみの蓄積を示す直接的なデータは得られていなかった。(以下略)
来る来る詐欺
また出ましたねえ。巨大地震の「来る来る詐欺」的ニュース。
切迫って言ってるのだから、心が細い人はすぐに来そうな恐怖にかられます。
でもね。こういう情報は今まで何度も繰り返されてきたが、当たったためしはないのですよ。
むしろこのような情報で惑わされる弊害の方が多いんじゃないのかな。
思い出すなあ。東海大地震の「来る来る詐欺」ええ、これって嘘じゃないですよ。
1979年、地震調査研究推進本部設置後、1983年頃から「東海地震予知共同研究」が本格化して、1984年に「東海地震が切迫」との政府発表で大騒ぎだったもの。
そんな最中に、わたしの転勤が決まったのね。それも東海地震発生が高い確率で予想されている地域のど真ん中に。
でもサラリーマンはつらい、嫌だと言えないんです。もし嫌だと言ったら会社を辞めるか、辞めないまでも出世は多分、おそらくはおぼつかない。
で、仕方なく転勤を引き受けた。そしたら同僚が何と言ったと思います?
「お前貧乏くじを引いたなあ…」だって。
そういう訳で、恐る恐る家族とともに引っ越したわたしですが、この地で新築し火災保険に入ったところ、それに付帯している地震保険が嫌に高かったことを今でも覚えている。
そりゃそうだよね、当時この地方に大地震が発生する確率は、30年以内に70%程度の確率で発生と発表されてたんですから。
わたしは「何時来るか?何時来るか?」怯えて暮らしながら、高い保険料を払い続けた。
ええ、30年などとっくに過ぎて、すでに12年も経ったのにいまだこの地方は静かなもんです。
いえね、わたしは当たらなかったことに文句を言ってるんじゃないんですよ。むしろ当たらなくて良かったと心底思ってる。
だけどね、この東海地震の「来る来る詐欺」のせいで、被害を被った人が相当いたんじゃないかと危惧してる。
だって、私が「来る来る」に怯えてこの地で震えて暮らしてる間に、日本各地に大きな地震が発生して相当の被害を出したのは事実なんですよ!
また、政府が発行する濃い赤で地震発生確率が高い地域を示した悪名高い来る来る地図がある。「全国地震動予測地図」という。
これが実に面白い。更新するたびに真っ赤っか増えている。その内日本列島全体が真っ赤っかになるかもね?

全国地震動予測地図
この地図は地震調査研究推進本部(地震調査委員会)が、2005年に初版発行、その後定期的に更新、公表しているものだ。今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率を色分け(濃い赤が高い確率)で表示している。
それによると、2011年東北地方太平洋沖地震の発生前の全国地震動予測地図(2010年版)では、宮城県や福島県などの震源域周辺の今後30年以内に震度6弱以上の揺れ確率は3%以上とされてたが、実際の震度7領域は低確率だった。
さらに、熊本地震(2016年発生)前の同地域(益城町周辺や布田川・日奈久断層帯)の確率は、2016年版地図で10~28%程度、または断層帯評価で九州中部区域18-27%、日奈久断層帯を含む区域7-18%とされていた。しかし実際は10~28%程度と言われていた確率は100%だったんですよ!
さらにひどい確率予測も出てた!能登地震の予測はもう詐欺そのもの!
だって能登半島地震(2024年発生)前の全国地震動予測地図(2020年版)では、同地域の今後30年以内にマグニチュード6.5以上の揺れ発生確率は0.1~3%未満とされ、地図上では相対的に低い「黄色」で表示されていたのよ。こんなもの百害あって一利なしだよ!違う?
- 1984年12月7日:1983年日本海中部地震(M7.7、新潟・秋田)。死者104人、津波被害大。
- 1987年11月23日:宮城沖地震(M7.0)。死者2人、全壊家屋1,000棟超。
- 1993年7月12日:北海道南西沖地震(M7.8、奥尻島)。死者202人、津波高30m。
- 1995年1月17日:阪神・淡路大震災(M7.3)。死者6,434人、全壊家屋104,000棟、経済被害10兆円。
- 2004年10月23日:新潟県中越地震(M6.8)。死者68人、全壊家屋12,000棟。
- 2007年7月16日:新潟県中越沖地震(M6.8)。死者15人、全壊3,000棟。
- 2008年6月14日:岩手・宮城内陸地震(M7.2)。死者23人、全壊6,000棟。
- 2011年3月11日:東北地方太平洋沖地震(M9.0)。死者・行方不明者22,274人、全壊家屋127,000棟、経済被害16兆円超。
- 2016年4月14・16日:熊本地震(M7.3)。死者273人、全壊9,000棟。
- 2024年1月1日:能登半島地震(M7.6)。死者629人、全壊95,000棟。
そのどれもこれも、一つとして事前に予知された地震はない。
人間とは愚かしいものです。「どこどこに大地震が来る」などと聞けば、その地方の人はそれなりに備えるでしょう。
しかしそれ以外の地域の方は安心してしまう。だからこのような不確かな情報は出さない方が良いのですね。
むしろ弊害の方がずっと大きいのですよ。予想された地域の方が怯えて暮らすとか、地震保険が高くなるとか…
そうは思いません?だからこの場合、日本列島は地震の巣の上に載っている。だからして「大地震はいつでもどこでも起きる可能性がある。だからわたしたちは十分心して日頃から備えておきましょう!」が正解だと思うがなあ。
わたしは、こと、地震に関しては、ロバート・G・ゲラー(Robert Geller)教授(東京大学名誉教授)の言うことが正しいと思ってる。

ロバート・G・ゲラー(Robert Geller)教授
大分前だが教授がテレビに出たとき、たしかTVタックルじゃなかったかな、真新らしき鉛筆を取り出して真ん中に両手の親指をてこに少しづつ力を入れた。
鉛筆が段々しなってくる。とっ!突然鉛筆が折れた!教授はこの所作を二度ほどやってみせて言いたもうた。
「みなひゃん、このエンピ~ツがいつ折れるか~予測できまひたか~?これが地震とゆうもので~す。いつ折れる~か?なあんて~誰も分かりまひぇ~ん」折れた断面を指さして「このように~、とちゅじぇん岩盤が割れるので~す」
教授は一貫して「地震の予知は不可能」「長期的な確率予測も科学的根拠に乏しい」と主張している。
「地震予知(いつ・どこで・どの規模かを具体的に予測)は幻想だ」と。教授は一言で言わっしゃる。明快です。
政府の南海トラフ地震『30年以内70-80%』などの確率論は周期説に基づく神話で、統計的優位性がない。
日本全国どこでも不意打ちで起きるもの」と述べ、防災ハザードマップの特定地域煽りではなく、全国一律の備えを強調している。
ゲラー教授の主な主張
- 1991年:Nature誌論文で「日本の地震予知計画は成功しない」と国際的に批判している。
- 2011年頃:東日本大震災後、YouTubeインタビューや著書で「想定外は茶番」「予知研究は予算目当て」と痛烈に批判している。
- 2019年:外国特派員協会会見で「南海地震は神話」と再確認した。
だから今度の北海道太平洋沖で(M)9級の超巨大地震も「来る来る詐欺」だとわたしは思っている。
しかしだからと云って、わたしは、巨大地震が絶対に来ないと言っているのではない。絶対に来ると思う。それは今日かも知れないし、明日かもわからない。30年後かも100年後かも500年後かもわからない。
日本列島は地震の巣の上に乗っかっている。ゆえに、絶対という不確定な時間を経て必ず来ると思う。日本で暮らす以上、その日のための備えだけはしておく必要があろう。
それは家庭内だけの事ではなく、自治体を含む社会そのものがである。う回路を含めたあらゆるインフラの整備、副次的首都機能等やるべきことは山ほどある。
今日の一句

怖れるは心の甘え雪崩かな