先日隣家の婆さんが亡くなったと回覧板で連絡が来た。
ここは新興住宅地で、在所と違い、近所つきあいがほとんど無い。
言葉を交わすこともなく、顔さえ知らぬお方たちの集合体である。
葬式の時だけこうして連絡が来る。昔の村八分に似ている。
全員が残りの二分で暮らしている。
二分は葬式と火事だ。
聞けば、隣家の婆さんは7年前から入院していたそうだ。
それも初めて聞いた。
ワタシが20年前此処に越してきたときに、
飼い犬がこの怪しくもないワタシに向かってしこたま吠えた時、
平謝りの言葉を聞いたのが最初で最後で、昨日は永遠の別れを知った。
昨今は100才を超える行方不明者が大分発覚し、人の世の退廃ぶりが浮き彫りになっている。
此処は、葬儀の連絡が来るだけましなのかも知れないが
人間の間がぬけて、人が住んでいるだけである。