のぼるちゃんはわたしの古い知り合いである。
まだ25歳前、わたしは彼と2年ほど同室だった。
のぼるちゃんは老舗のボンボンで、かなり金回りが良かったのを覚えてる。
それは当時の給料と同じ額を毎月親から送金されていたからである。
その後二人は別の道を選び
彼は会津へ帰り家業を継いだと噂に聞いた。
そのご数十年が過ぎたと思いたまえ。
とにかく時が過ぎて、わたしは仕事をリタイヤ、超暇人になってもうた。
暇を持て余すと自然、ネット徘徊が多くなる。
そこでふっと思い出したのよ、のぼるちゃんのことを。
グーグルアースでのぼるちゃんの曖昧な住所と屋号を叩き込むと、あれま?出てきましたよ、お店のまえに瞬時にテレポート。
彼が昔言ってたご商売の品物が展示してあるのが見えた。これが数年前のこと。
それが昨夜、久しぶりにストリートビューを降りてみたのよ。
そしたら何と、お店が新しくなっているではありませんか!
ほう、立派なお店ですなあ。やったね♪のぼるちゃん!
きっとご商売が繁盛したんでしょうなぁ。
で、そこで止めればよかったが、もっと彼の店を知りたい…
暇爺のいやらしい好奇心がネット徘徊を催促する。
するってぇと
え~~っ!○○堂は、2023年7月 破産手続開始決定とな!
店の主の名前は確かにのぼるちゃんだ。
でも2026年最新の画像の看板はホントに○○堂になってるんよ?
どうなってんだ?…ったく。
またもやわたしの好奇心が騒いで、ネット徘徊する。
会社が破産して元の場所で商売ができるもんだろか?
文無し⇒借金、これって破産のお決まりルーティーンだろ?
だいいち最初のお店と構えが全然違うのが怪しい。
商売替えでもしたんか?まるで和菓子屋さんみたいよ?
もしか?どっかの和菓子屋さんが屋号共々買い取ったかもね?
○○堂なんて和菓子屋さんにぴったりの屋号だもの。
などと、わたしの与太った想像があっちへ飛び、こっちへ飛び、
が、幾ら調べても、このお店の正体がわかりませんのよ。
ふ~~む。
彼の店の電話番号は分かる。一遍電話したろか?
よせよせ、下衆な考えはよせ!わたしの好奇心がまた行ったり来たりしている。
逡巡は逡巡でただ無駄に揺れているだけだよ。
よってこの○○堂の正体は杳として知れません。
今日の一句

登ちゃんの店じまひや雪あがる