【最終赤字6708億円】日産自動車が「2万人削減と7工場閉鎖」の大リストラ、遅すぎた決断の代償
秦 卓弥 : 東洋経済 記者2024年度に6708億円の最終赤字に転落した日産自動車。4月に就任したイヴァン・エスピノーサ社長は「Re:Nissan」と名付けた大規模リストラ策を発表した(写真:日産自動車)
「非常に悲しく、大きな痛みを伴う決定だ」2024年度(2025年3月期)に6708億円の巨額最終赤字(前期は4266億円の黒字)に転落した日産自動車。4月に就任したばかりのイヴァン・エスピノーサ社長は、四半世紀前の「日産リバイバルプラン」に匹敵する大規模リストラ策を取りまとめた。
2027年度までにグループ全体の15%に相当する2万人の従業員を削減(うち生産が1.3万人、販売管理が3600人、契約社員を中心とする研究開発が3400人)。さらに、国内外の車両工場を17から10へと減らす。<以下略>
経営陣の傲慢と努力不足が今日の日産自動車の凋落を招いた。
わたしは今でも日産党である。
リタイヤしてから、新車を購入してはいないが、かつてはエルグランドに乗り、プリメーラ、スカイライン、セレナ、と乗り継いだ。
最近では嫁に行った長女のお下がり、キューブをこよなく愛した。
が、この間長男が、キューブの鍵出して、と、どこぞへ持って行き、かえりにダイハツのハイゼットカーゴバンなるミッション車を与えられた。
高齢者はアクセルとブレーキを踏間違えるから、が理由でる。
ということで我が家からに日産車が消え、ホンダとダイハツになった。
話を日産へ戻す。日産は今や青息吐息である。何処かと資本提携しなければ生き残れないところまで来ている。
今年5月、日産は経営再建計画「Re:Nissan」を公表し、2027年度までに世界の17工場を10工場に統廃合し、約2万人の従業員を削減する計画を打ち出した。
同時に、「サプライベースを見直し、より少ない数のサプライヤーでより多くの量を確保し、効率化を図っていく」と、サプライチェーンの見直しを示唆している。
しかしまぁ、今の日産には買いたい車がないのは確かである。そもそもこれが日産の凋落の元を作った。
社長をはじめ重役連、開発陣はいったい何をしていたのか?
日産が低迷している間に、トヨタは一人勝ちの様相を呈している。自席のホンダも頑張っている。
ちなみにトヨタ、ホンダ、日産の売り上げとディラー数を比較してみた。
ワタシはかつて、日産はトヨタの半分のディラー数だったから売り上げは半分と踏んでいた。
が、そんな甘いものではなかった。
以下それらの比較数字である。
- 売り上げ トヨタ45兆円、本田20兆円、日産12兆円
- ディラー トヨタ:4,643店舗 ・ホンダ:2,189店舗 ・日産:2,105店舗
トヨタの次はホンダであるが、ここでの比較はトヨタと日産だけにしておく。
日産のディラー数はトヨタの45%である。
単純計算でトヨタの売り上げ45兆円の45%は20.2兆円になる。
ところが、日産の売り上げはたったの12兆円しかない。8兆円以上下回っているのである。
1ディ-ラー当たりの売り上げを比較すると、トヨタが96億円、日産が57億で40%も低い。
それはなぜか?ニッサンのディラーがさぼっていたのでだろうか?
否、いまではどこのディラーでも一般ユーザーへの外回り営業などはしない。費用対効果が薄いからである。
だからどの店舗でも、来たお客を如何に逃がさないか、如何に自社の車を買ってもらうかが勝負になる。
とうぜん、タクシーなどを初め、多くの営業車を必要としている会社関係への営業は別である。
となれば、日産車が売れない理由は、多くのユーザーが日産の店舗に足を運ばないからではないか?
ということは、ユーザーにとって、魅力を感じる玉が少ししかないことを示している。
玉がなければ戦にならない。勝負にならないのである。
かつてトヨタと比して、技術の日産と謳われた時代があった。日産経営陣はその言葉に酔って、努力を怠り寝ていたのである。
そういう意味では日産の経営陣の罪は重い。万死に値する、それは、何万という従業員と家族を路頭に迷わすからである。
日産党だったワタシがどう贔屓目に見ても。今の日産には買いたいと思わせる車がない。
トヨタの人気車に対抗できる車が一つもないのである。
- トヨタ カローラ→無し…
- トヨタ アルファード→無し…
- トヨタ シエンタ→無し
かろうじて
- トヨタ ヴォクシー/ノア→セレナがあるだけである。
ちなみに、ヴォクシー/ノアの販売台数は1万3883台で、セレナは7607台である。これは約半数のディーラ数にやや比例する。
兎にも角にも日産低迷の原因は、トヨタに対抗できる車種がほとんどないところに尽きる。
新車開発には日本の場合4年かかる。日産を立て直すためには早急に玉を作る必要がある。
しかし今や資本が枯渇し借金まみれの日産にそれは望めない。
だとするなら、日産の未来は限りなく暗い。
といってもユーザーはちっとも困らない。困るのはそこで働く人々と税収が減る地方自治体位であろう。