健康で長生きの秘訣は食事にあり、とよく言われている。
ところが現代のような飽食の時代
多くの方が栄養過多で、生活習慣病に脅かされているのも確かだ。
その代表的なものが糖尿病である。
糖尿病は一度発症すると治らない、不治の病と言われている。
その理由は、人類がこの地球上で生きてきた境遇に起因しているそうな。
昔々、我々人類は、食を得ることがいかに大変だったか!
おそらくはそのころの人類は誰も彼も、何時も腹をすかしていたであろう。
その境遇が私たちのDNAに深く影響し、ある設計図が深く刻み込まれた。
設計図が毎日何度も”モノを食べろ”という指令を発する。
とにかく私たちは日々食事をし、栄養を取り続けなければ生きながら得ることはできない。
食物は私たちの腹の中に納まり、消化されながら栄養分を吸収し腸を下っていく。
そして血液中に栄養を補給している。
それが
1.糖質(炭水化物)
2 脂質
3 たんぱく質
4 ビタミン
5 ミネラルであり、それらは五大栄養素と言われている。
その中の糖質は、私たちの脳にとって重要なエネルギー源である。
脳が必要とする糖質は常に血中にあって、血糖値と呼ばれている。
血糖値100くらいが生きる上で必要な糖質だ。
空腹感を覚えるのは「ものを食べよ!」と、脳が私たちに指令を出す仕組みが、太古の昔から出来上がっているからである。
わたしたちのコンピュータ室である脳神経は、常にエネルギー(糖質)を必要としている。
糖質なしに私たちは、ものを考え、活動することができない。
そして困ったことに、脳神経はエネルギー(糖質)を蓄積できない。
だから絶え間なくエネルギーを供給する必要がある。
供給するには何か食物を毎日食べなくてはならない。
この仕組みこそが、糖尿病を発症してしまう大きな要因になる。
太古のむかしに、食べることが大変だった境遇が作り上げた私たちが生きる術である。
ところが現代は飽食の時代で、私たちは手を伸ばせばいつでも胃袋を満たせる。
必然的に糖質の摂りすぎになる。
糖質が足りていても、さらに”食べろ”という指令が来るからだ。
もっとも人体には、糖質過多になったときは、膵臓からインスリンを分泌し、血糖値を下げる仕組みがある。
ところが血糖値を上げるための物質はいくつも備わっているくせに、下げる物質はインスリンだけしかない。
したがって、インスリンが間に合わないくらいに血糖値が上がると、エネルギー消費が間に合わなくなって、糖質を尿中に排出することになる。
これが糖尿病だ。
適正血糖値は100前後だが、200とか500と多くなると、血液がドロドロになり血管が壊れる。
末梢血管が真っ先にやられる。脳でそれが起これば脳内出血になり、血管が詰まれば脳梗塞を発症する。
糖尿が治らないというのは、人体が血糖値を上げるために設計されているからだ。
食べることが大変だった太古に作られたDNAが、我々の体を常に支配している。
現代のような飽食の時代になって、たとえ糖質過多になっても、私たちの身体は「ものを食べよ!」と、様々な物質が指令を出している。
結果、肥満につながり、糖尿病を発症するリスクは常に付きまとう。
不幸にして、もし糖尿病を発症してしまったら、すぐ病院に行って適切な処置をしましょう。
それは早ければ早いほどいい。ですから定期的な健康診断は必要です。
しかし、放置しておくと、糖尿病はどんどん悪化し、やがて血管がボロボロになり多臓器疾患につながります。
ですから医師の処方箋に従い、生活習慣を整え、薬が必要なら服用し、十分な睡眠、食事コントロール、適度な運動、ノンストレスが欠かせません。
糖尿病は不治の病ですが、決してコントロールできない病ではありません。
現代は医療も発達していてよい薬もあります。
と言っても腹いっぱい、食べ放題、飲み放題は厳禁です。節制は少なからず必要です。
また、幸いに現在は、糖尿病を発症していない方は、こちらもまた生活習慣を見直し、暴飲暴食は避け、適度な運動を心掛け予防しましょう。
いずれにしても、腹は八分目で、ストレスのない暮らしが健康で長生きするための秘訣です。
しかし、この飽食の時代にあって、腹八分目は、なかなか為し難しい。