お隣からクレームが付き、可愛そうなくらい深剪定を繰り返して3年目。
自室から見た生垣の、その部分が、あれ?いやに薄くなった出ないの?
なんだか外が透けて見える。
外に出てみると、あやや!、季節外れの落ち葉が山となって吹き溜まっている。
見回せば、この部分だけ、福田赳夫風の老人斑の葉っぱが無数!
こりゃ枯れちゃうかも?
枯れたらフェンスに替えれば済むのだが、困ったことに先立つものがない。
実はこれ、うちの生垣のレッドロビンのことなんです。
まずいことに、レッドロビンは成長が著しいことが玉に瑕。一年に1mは優に伸びる。
何時しか伸びて、伸びて、お隣の車の出入りに支障が来すやもしれぬ。
いくら無頓着のわたしでも、それくらいの想像力はある。
だかいつも気を配って、少しでも邪魔だと思う個所は剪定を繰り返していた。
が、それでもお気に召さなかったらしい。
ある日わたしがお隣さんの車庫前の剪定をしていると、つかつかとやってまいりました!
お隣の奥さんが開口一番
「ねえあんた、うちに意地悪してる?」
「えっ!なんのことですか?してませんよ」
「してないのね、ならいいけど」
「ねえ、此処コンクリートにしないの?」
「コンクリートですか?う~~ん、金がない」
と私は逃げた。
言うだけ言って一度引っ込んだ奥さん、作業中に3度も出て来てわたしに嫌味を言う。
「此処もっと切っていいよ」とか「ヤッパシ、コンクリートがいいよ」とか。
なんだか眼つきだって尋常じゃありません。
そんなことがあったものだから、この個所は必要以上に深剪定していたのです。
さすがに年2~3回もこのような深剪定を繰り返すと、レッドロビンの樹勢が大きく衰え、かくの如しとあいなったのでした。
調べてみるとこれ、レッドロビンの不治の病、胡麻色斑点病とか!
これに罹患すると、酷い時には枯れる、とネットにある。
まあ、枯れでもしたら、お隣の奥さんが言うように、コンクリートはやりすぎでも、せめてアルミのフェンスぐらいにはしたいものだが、なにしろさっきも言ったように、手元不如意なのである。
だから、お隣さんは枯れそうなのを見て、内心拍手喝采だろうがそうは問屋が卸しません。
何とか手を尽くして、一日でも長生きできるよう延命を施したいと思います。
それにはまず胡麻色斑点病の治療だ。まずは、細菌の殺菌をすることにします。
落ち葉からも伝染すると言うので、できるだけ落ち葉もかき集め廃棄。
あとはベンレートの薬剤散布です。
ネットで散布方法を調べると、2000倍液を2週間おきに散布するとある。
昨日はその2回目の散布を行ったのです。
散布時間は、お隣がまだ寝静まっているであろう早朝の5時。
一回目の時は4時半ごろだったが、まだ薄暗く、丁度その時、朝刊を取りに出たお向かいのご主人と鉢合わせして、わたしは「おはようございます」と挨拶したのだが、わたしの風体が、マスクに帽子、防御メガネ、ウインドウブレーカーを着込んだ、実に怪しげだったのであろう。
そそくさと無言でドアを閉めた。
そんなことがあったものだから、昨日はちょいと時間をずらして早朝の5時に決行となった。
お隣さんに見つかったら、「車に消毒液が掛かる」とか難癖をつけられるにきまってる。
だからこの作業はひたすら隠密にせねばならない。
このわたしのレッドロビンの消毒劇は9月まで続く見通しです。
その間、お隣さんにめっからなきゃいいけど…
そしてもし、レッドロビンが回復したら、お隣さんさぞかしがっかりするだろな?
それとももはや不治で、枯死しちゃうか?
だからと言って、手持ち不如意も不治の病だから困る。実に困る。