テロ組織ハマスがイスラエルにロケット弾を5000発も打ち込み、ガザのフェンスを破り、戦闘員3000人とその支援要員1500人を投入し街を破壊、一般市民1400人以上を殺害、250人以上を拉致したのは10月の7日だった。
しかしイスラエル当局は、そのハマスの暴挙をまったく察知できなかった、と報じた。
ほんとうだろうか?
わたしはこの報道につい、1941年12月8日未明の、日本のハワイ急襲を思い出してしまう。
この急襲を、時のアメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトは知っていた、というのが今や定説である。
つまり日米開戦を国民に了解させるためあえて攻撃させたのだ。
このようにイスラエルのネタニヤフも知っていた、と私はいささか訝しんでいる。
考えてもみたまえ。
世界一優秀であるといわれるイスラエルの諜報機関モサドが、あの大規模なハマスの攻撃を察知できなかったとはとても考えにくい。
当局の発表では、その日はユダヤ教の贖罪の日「ヨム・キプール」で祭日だったと言う。警戒していなかったのだと言い切る。
しかしである。
いくら祭日でも、まわりは敵国ばかりで、ましてハマスはガザで暗躍している。北にはヒズボラもいる。彼らはイスラエルが「ヨム・キプール」であろうがなかろうが多分関係ない。隙あらば攻撃をしてくることは十分に考えられる。
まさか、もしか、そのような日には「攻撃しない」などと、ハマスやヒズボラが言っていたのかどうか?
ましてガザ地区は高いフェンスに囲まれ、フェンスのところどころには監視カメラが設置されている。
まさか、その監視カメラの監視員も祭日だったとか言わないよな?
そんな間抜けをしていたら、イスラエルはとっくにあの地から消えている。
ハマスが攻撃に使ったロケット弾の5000発だって、まさか土中から湧いてきたのではあるまい。
おそらくは他所から持ち運んだものだ。
ハマスの自作もあるとは言うが、材料はおそらく外から持ち込まれた。
それらおびただしい量のものをモサドが察知していなかった、とは到底考えられないのである。
どこの国でも安全保障上の警戒は年中無休であるはずだ。
衛星画像解析、監視カメラを使った監視、傍聴、スパイ工作員の行動…これらが無くしてイスラエルの存続は危うい。
わたしは思う。
ネタニヤフはあえてハマスにやらせたのだ!
ネテタデヨウと寝たふりをしていたのだ!
それはなぜか?
理由は二つある。
ひとつはネタニヤフの起死回生の一手である。
ネタニヤフの強権でイスラエルは分裂し沸騰していた。反対派から、何時寝首をかかれるかわからない。
反ネタニヤフ派を何とか懐柔し反感を反らしたい。結果イスラエルはあっという間に一つになった。
そしてもう一つはハマスのガザをこの世から取り除きたい。
東地中海には膨大なガスが埋まっている。
そしていまやイスラエル、キプロス、エジプトで大規模ガス田開発が始まっている。
露宇戦争でロシアのガスが手に入らなくなった欧州は、このガスが喉から手が出るほど欲しい。
これが軌道に乗ると、イスラエルに膨大が利益が転がり混む。
そうするとパレスチナのハマスだって黙ってはいない。「俺たちにもよこせ…」こう言うにきまっている。
ハマスに資金を渡すのはイスラエルにとって、自分の首を絞めるようなものだ。
だってハマスの目的は、ユダヤ人の抹殺とイスラエルをこの地から取り除くことにあるからである。
よってネタニヤフはハマスを根絶やしにし、ガザを我がものにしたい。
10月7日、ハマスは見事にネタニヤフの罠にかかった。
イスラエル軍のガザ侵攻は今後もますます熾烈を極めるだろう。
やがてハマスは根絶やしになり、ガザのパレスチナ人はシナイ半島に追いやられる。