眼には青葉 ヤマホトトギス 山クジラ…
こんな句が似合うほど、最近はやたらイノシシの被害が聴こえますなあ。
定年したら、あるいは脱サラなどして、ストレス満ちる都会ぐらしから足を洗って、悠々自適、優雅に自給自足。
若い方なら、今流行の有機栽培などに挑戦して、新鮮な野菜でも作って暮らしましょ。
いまやネット社会です。田舎だって電気ぐらいは通っています。
ネット販売ならきっとうまくゆくわいなあ…
えぇ、ワタシだって夢です。やってみたいです。
ところが近年、気になる田舎暮らし警鐘ニュースがネットを徘徊しています。
それは…
どこそこの集落は獣害で死活問題とか、庭先に熊が出没とか、イノシシや鹿や猿に作物を荒らされたとか、放置した竹がもう繁殖して、農地に手が付けれないとか枚挙に暇がありません。
ワタシの在所は蓼科ですが、ここでもそんな話題が茶飲み話に出ます。
時は夕刻、食後の団欒。
兄が「昨日よう、収穫しようと思ったらやられちまった…柵を押しのけてよう、あのクソ鹿め!」としかめっ面。
お袋さまが「おメェが帰(ケ)ぇったら、喰わせようと思ってたトンモロコシとスイカだーね。
み~~なやられちまっただよう、食頃をよう…」と後を引く。
その話が終わらないか終わらぬうちに、ワタシの目の前。
開け放しの縁側の先のイヌバシリを、なんやら黒い物体ぞろぞろと数珠つなぎ、おそよ5~6頭。
ワタシ、びっくらこいて思わず悲鳴を小さく。
「うわっ!、ありゃなんだべ!兄やん?・・・」
兄やん涼しい顔で「ありゃ、下の田んぼの、使わなくなった古い用水路のトンネル中に巣食ってるタノキ(狸)の親子だんべ、クソ鹿の食い残したトンモロコシでも食いに来たんだべサ。」
えぇ、この話は笑い話ではありません。実話です。
この他にも素人の田舎暮らしに水を差す話が続きます。
「山の畑はよう、もう何も作れんようになった。豆を蒔いて芽が出たら、残らず鹿の餌になっちまう。それによう、あの畑ン上のゴルフ場にはよう、クマが出たんじゃと!」
これって極めつけじゃなかと!
「それに見てみぃ屋敷の畑だってあと10年もしたら、すっかり雀のお宿ズラ・・・」
ワタシの在所は自宅の前が田畑で五反分ほど広がっているのですが、手入れができなくなって放置された他所様の竹藪が境界線を突破してきているのです。
このヤブ退治にエライ労力が必要らしいです。
このごろ筍の季節に宅急便にて送られてきます。新鮮な筍が段ボール箱一杯。藪退治のご相伴ですなぁ。
こんなわけで、ワタシの田舎暮らしの夢は儚くもしぼみつつあるわけです。
が、えぇ、決して田舎暮らし諦めたわけではありませんヨ。
実現するかしないかは神のみぞ知るではありますが
この頃思うのです。
あの邪魔な獣たちを逆に利用できないものかと!
クマの胃は漢方としてお金持ちのジジ様に直販。毛皮は敷物に。
鹿の剥製は全国の小学校の教材に、筍と一緒に煮込んだ缶詰もいいかもね。
イノシシはボタン鍋用のお肉として高級料理店に出荷。
そしてあの狸はたぬき汁だぁ。きっとかなり儲かるぞ~!!
などと、取らぬ狸の皮算用…
昨今「ジビエ」が流行りらしいけど、サバク(解体)のが結構大変らしい。素人では無理です。
イノシシやシカ、クマなどは大きいから、猟銃で仕留めても山から里へ運びだすのも難儀らしい。

