20年前この地に転任した時、世話になった隣市のオジジが、車でワタシを隣に乗せ街を案内した。
その時「この辺は確か竜巻の通り道じゃなかったか?」と呟いた。
ワタシは信州の井戸の底のような山間で生まれ育ったため
竜巻なんか見たことも聞いたこともなかったので上の空で聞いていた。
イメージが湧かないのであった。
村の分校の狭い校庭の隅っこでホコリを巻き上げる旋風が関の山だった。
それが・・・
移り住んで6~7年経った1999年9月24日昼、一昨日のつくばのような大竜巻が発生!
大ニュースになった。
街の信号が途絶えて、件のおオジンは、約束の時間に遅れに遅れ
「いや~凄まじいもんだね~電柱が根こそぎ、信号も点かないので大渋滞だった!」
何でも目の前を竜巻が通り過ぎたらしい。
竜巻は都合2つ発生、どちらも大きな被害を出した。
その内の一つは危うくワタシの家の1kmほどまで迫り突然消滅した。
この街が「竜巻の通り道」を実感した出来事だった。
以来この街は竜巻の通り道を実感しているのだが、幸いにこの頃は騒ぎは起きていない。
でもニュースで「最近温暖化の影響か、竜巻が発生しやすくなっている」などと聞くと
信州に越すか?・・・
などと本気とも冗談ともつかぬ事を口走り、家人と茶飲み話に話を咲かせている。
襲われたら溝に伏せろだの、トイレや風呂場に隠れろ、なんて云われても根こそぎ持っていかれたら一巻の終わりだ。
我が家には地下室もない。床収納庫は一人用の棺桶だ。
だけど信州には竜巻はありません。
あそこは高い山に囲まれているから、ちっとは安全です。