ガッコ関係の仕事をしているKさんが
「インフルエンザで学級閉鎖が続出ですよ」と
ダウンジャケットのジッパーを下げながら入ってきた。
外はエラク寒いが、店ん中は赤道直下、シャツ1枚ですごせる。
「鳥のほうもえらいことになってまんな」ワタシが新聞の一面を指さすと
「百万羽が処分だな、こりゃ、破産でっせ。えらいこっちゃ!」
おばちゃんにコーヒーを頼みながらため息をつく。
この間、ウズラで大騒ぎになって、落ち着いたかと思った矢先、
北海道から、九州、そして、この日本の中心地に一足飛びで恐怖の鳥インフル感染。
不思議だが、窓も一切無く、ウズラ事件後慎重に管理をしていた鶏舎に、
どこからウイルスが侵入したのか?
ここら辺では、野鳥の大量死なんて情報は全く聞いたことないぞ?
「感染経路はどっからじゃろ?」ワタシの疑問に
「空気感染じゃろ」とあっさりと云い、Kさんは熱いコーヒーを音を立ててすすった。
今頃、あの鶏舎地区40軒ほどは大騒ぎで、一帯は通行禁止に違いない。
「業者の経営も従業員の生活も心配だなぁ」と、鶏卵関係に勤務している友人を思い浮かべ漏らすと
「玉子が上がるかも」と家人がポツリ。
どうやら、家人の心配は己の財布だけのようである。