わたしのそっけなくも悲しいティタイム

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我が家のお茶は不味い。際限なく不味い。

先立つものが無いせいもあるが

主因は、まったくお茶をたしなまない、コーヒー党の家人の陰謀なのである。

と行っても、お茶もあるにはある。

紅茶、緑茶、ジャスミン茶、玄米茶、近頃じゃそば茶なんてのもあるが,気の利いたものは少ない。

コーヒーは、サイホンでたてたものもたまには垣間見るが、

通常は英国の王室じゃ絶対に飲みそうもないインスタントで、これは家人の専用飲料である。

家人はこれをじつに美味そうに飲む。

このひとは、美的味覚など皆無の異人種なのである。

あまりにも美味そうに飲むものだから、好奇心でつい盗みのみをするが、

こんな不味いものがこの世に存在してよいのだろうか?と何時も思う。

ところで、我が家のお茶がとても不味いと感じたのは

とある和菓子屋で、

お年賀を買ったとき、待ち時間にわずかな和菓子と

得も言われぬ薄エメラルドグリーンの液体を出されたときだ。

これが、本真物の緑茶というものであろうか?

ちょっと小ぶりの、品のある九谷の器に入れられたほのかな香りがワタシの鼻孔をくすぐり、

適度な暖かみのある液体を一口含んだとたん、あれ?これこそが甘露の夢心地?

これまた、この世の飲み物かと見紛う美味さ!であった。

きっとこの茶葉は、将軍家御用達であろう。

ワタシのようなものには一生掛かっても口に入りそうもない高価な献上品に思えた。

それからがいけません。

我が家のお茶の、その不味さに拍車が掛かり,

さりとて、将軍家御用達が手に入るわけでなし、

嗚呼、今日も出がらし紅茶で素っ気ない、ティタイム。

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