バイオエネルギーの研究開発はアメリカが相当先を行っている。
すでに藻でつくった燃料でジェット機を飛ばす実験に成功し研究者の鼻息は相当荒かった。
「アメリカはバイオ燃料で世界制覇をもくろんでいる」と、先日NHKのクローズアップ現代を見て思った。
翻って我が日本の現状はというと筑波大のセンセが孤軍奮闘。
世界に通用する藻を造り出したというに、政府は相変わらず重い腰を上げようとしない。
ここに来て漸く民間が十数社集まってそろそろという段階である。
世界はこの技術に着目し弾き手あまたであると言うのにである。
アメリカと比して我が国のバイオエネルギー開発が遅れたのは、
オイルショックが一段落したためだときいてあきれた。
「のど元過ぎれば」のたとえにぴったり当てはまる。
「油が下がったのに」と、この分野に金をかけるのが惜しくなったのである。
熱しやすく冷めやすい日本人の特徴と相まって、
もったいないの貧乏性が実に頑固で「なんで世界一でなくちゃならないの!?」
なんて、マイナス思考が幅を利かせる。
この国には将来に向かってのビジョンが少しもないのだ。
いくら成長分野でも、老人介護だけで世が渡れるとでも思っているのか?
バイオエネルギーで世界一にとか、日本海に海洋牧場をつくるとか、
反重力動力機関の開発とか、嘘でも好いから言ってみろ!
まっ反重力は無理にしてもね。
この国がこんなに切迫感にうすく、おめでたくなったのは、
お手々つないでゴールのちびっ子運動会が世界でも通用すると思っている教育にもある。
ゆとりもないくせに、ゆとり教育と称して教育時間を短縮してしまった日本人の怪。
ワタシには少しも理解できません。
この国の政府は行き当たりばったりの政策ばかりで、
100年はおろか2~3年をも導く力がないことを物語る。
アメリカの国家予算をかけた巨大実験プラントと
筑波大のセンセの質素な研究室を見比べ、
この国の将来を案じて、妙に涙がちょちょ切れるワタシであった。