超低空飛行を続け、もはやデフレスパイラルまっただ中という感じの日本経済だが、こんな不況の中、独自の技術で頑張っている企業のハイテクノロジー機器のニュースをTVで見た。
一つは焼き鳥の串刺し機で、それは上手く刺せしかも正確で早い。
ベテランの職人の数倍のスピードで刺すという。
これを導入した焼き鳥屋では、今まで2人でやっていた串刺しを機械がやり、あまりにも早いから、よその仕事まで受けてやっているという。
もう一つは魚の切り身を作る機械で、あの太さが違う魚から重さと大きさをそろえて一瞬にカットする。
目にもとまらぬ早さで神業である。こんな切り方は、いくらベテランの職人にも不可能な技だ。
技術大国日本の面目躍如たる技術力であるが、この機械によって「一体どれほどの職人が職を失うだろうか?」と、ふと思う。
ワタシには、素晴らしいハイテクの陰に失業者がみえる。
コストであると位置づけている従業員やライバル会社の社員も「購買者である」というのがワタシの持論である。
失業した人たちが新しい仕事につけなければ、焼き鳥も、切り身もおそらくは買えまい。
人は労使の別なく支え合って生きているのである。
どこの会社の社是も「国家社会に貢献する」とか「家族の幸福を実現する」とかご立派であるが、今の企業はそのもともとの願いは何なのかを忘れているような気がする。
それを真剣に考えて実践している企業が、この不況の中、一体どれほど存在するのだろう?