ひとは少しぐらいの事では、なかなか変化を望まない生き物のようですね。
ドイツではフォルクスワーゲンが10万人解雇という事態になってもメルツ政権は倒れない。
ドイツ経済の失墜は言うまでもなく脱炭素だ。
原発を止め、コスト高且つバックアップ電源が必須な再エネに舵を切り、欧州一の高い電気を使わされてなお国民は文句を言わない。
近頃台頭している右派政党AfDが言う「ロシアと和解しガスを入れる」は悪魔の極右思想として決して受け入れない。
このようにドイツ人もなかなか頑固ですねえ。
しかしいくら頑固でも、誰もが飯が食えなくなったら筵旗が上がるのが世界のすう勢だ。
ドイツでのそれは何時起きるか?
それは多分、2028年ごろ地方から始まり、2029年の次期総選挙後に防波堤が崩れてAfDが連立入りする。
さらに押して、2030年代前半になるとAfD単独でも政権奪取が可能になるだろう。
そうなるとドイツが一変する。
AfDが政権を掌握した場合、戦後ドイツの国是(民主主義、国際協調、欧州統合)の根本的な転換が始まる。
強硬な移民難民政策とリミグレーションにより、たとえ帰化した移民であっても国への同化を拒む者は退去させるだろう。
気候変動対策も変貌する。グリーン政策の全廃、脱炭素政策やEVシフトを「ドイツ経済を破壊するイデオロギー」として完全停止する。
石炭火力への回帰や、原発推進、ロシアからの安価な天然ガス供給の再開を真っ先に模索するだろう。
そして諸悪の根源、EUからの離脱(Dexit)も最大のテーマになるだろう。
さらには行き過ぎた自由への反作用として、国内の司法・メディアへの介入を強める。
ドイツは、ハンガリーのような「非自由主義的民主主義(権威主義的体制)」へと変貌する恐れだってある。
防衛同盟だって大きく変貌する。脱アメリカは言うに及ばず、ロシアとは和解するだろう。
そしてやがては独自に核保有まで突っ走るかもしれない。
この傾向は欧州の北方の片隅で起こる局地的現象ではない。好むと好まざるに関わらず世界中がその渦に飲み見込まれる。
やがて欧州はドイツが盟主になり、世界は、アメリカ、ロシア、中国、インド、イラン、そして日本を基軸として離脱や再編が進むだろう。
今日の一句

人生は走馬灯なり夏花火