フォルクスワーゲンが最大10万人規模の人員削減や独国内工場の閉鎖を検討しているというニュースは、世界の自動車業界に大きな衝撃を与えた。
EVへのシフトが完全に失敗したからである。
ドイツ政府もEUの指導者たちも、電気自動車こそが未来のテクノロジーであり、地球を救う手立てだというのが、彼らの主張だった。
ところが、現実として、端から電気自動車は売れなかった。
そこで考え出した奥の手がガソリン車の販売禁止だ。政府が主導すれば経済はそう動くとにらんだのである。
20世紀の初め米国では、ガソリン車の売れ行きを加速させるため、馬車の走行を禁止した。
21世紀のEUはそれにあやかり、2035年以降はCO2を排出する車は新規登録をさせないつもりだった。
欧州各国も、EV導入にシャカリキになり、電気自動車購入や充電設備設置の際の補助金など、さまざまな特典を付けた。
つまり、政治主導で、欧州から温暖化ガスを排出する自動車を締め出すというどこか偏った計画が発動されたことになる。
わたしはこのことに何らかの巨悪な邪が働いているとみる。
誰かが誘導して同じ方向に向かわせると言うのは、もやは自由主義とは言えない。どっかの独裁国かカルトのようではないか!?
が、計画経済がうまくいかないことは、すでに歴史が証明している。
機械工学的に見て、電気自動車が優れていることは何だろう?
CO2を出さないと言うが、バッテリーの製造やその他の部材製造時には夥しいCO2を出していることは周知の事実だ。
またかつて、日本電産の永守会長は、EVは家電のように安く買えるようになる!と豪語したが、どうしてどうしてEVはやはりガソリン車のように安く買えない。
もっとも中国製のEVはかなり安いが、それは中国ゆえのいい加減の安さの故であろう。
中国では作ることにより補助金が入り経営が持続できるそうだ。だから自社グループ内で発注し売れたことにして補助金を得る。
よって中国では、そのように作られた行き場のない夥しい数の完成EVが野ざらしになっているそうな。
ドイツのEVに目を向けてみよう。
ベンツのEVは高価すぎて、金持ちのおもちゃ以外の何物でもないそうだし、ポルシェの電気自動車『タイカン』は1500万円もする。
しかし、国民のほとんどは“ステータス”ではなく、“足”としての車を必要としているのだ。
安く作れない理由は、車のコストの30~40%を占めるバッテリーが安くできないからだと言われている。
またドイツは、たとえ自国で売れなくても巨大な市場があるとにらんでいた。
つまり電気自動車など、中国が自力で造れるわけはない、とタカを括っていたのだった。
それが…
今やEVでは中国の技術の方が進んでいる。バッテリーに関して言えば中国の独壇場なのである。
ドイツ自動車のもう一つの得意先の米国は、関税をかけてドイツ車を締め出し自己防衛を進めている。
つまりここへきてドイツ車など大量に買ってくれるところが世界の何処にもいなくなったのである。
さらに追い打ちをかけたのが、2026年2月、トランプ大統領が、温暖化ガスを有害だとするオバマ政権下の“科学的根拠”を公式に否定したことだ。
トランプ氏によれば、CO2犯人説と、数々の脱炭素対策は、史上最大の「左翼イデオロギー」と言い切った。
これは大変なメッセージになった。アメリカが脱炭素離脱を宣言したのである。
わたしはかねてから温暖化CO2説はまやかしだと思っている。誰かが仕掛けた経済的誘導だ。
確かに温暖化はしている。が、それは宇宙の営みだと思っている。
だって遥か古代、恐竜時代は現在より10℃も気温が高かったと言われているし、縄文期だって2℃も気温が高かったそうな。
しかしこの原因が恐竜の”おなら”とか、縄文人の”焚火”が原因だったとは到底思えない。
話をEVに戻す。
わたしはEVが行き詰ったのは、あらゆる自動車や船舶、航空機がEV化できないことが原因だと思っている。
トラックは依然としてディーゼル車が多いし、船舶だってそうだ。航空機だってジェット燃料は化石燃料だ。
つまりすべての運搬機器がEVに置き換えれない。これって致命的でしょ?
現在中国のEV、BYDは、日本にも入って来て一部の与太自動車評論家が素晴らしいとか言っているが、その内化けの皮が剥がれます。
BYDなんて補助金が無ければ即潰れます。まして中国国内は頭打ち、補助金目当てに作った与太EVが大量に野ざらしと聞きます。
借金だって6兆円以上あるそうな。
いまのリチウム電池が全個体電地になれば…なんて希望的観測を言う方もいますが、全世界の必要台数に必要な電池なんて、レアアースやレアメタルの不足で作れないとも聞きます。
そうなると世界中の自動車がEVになる、なんて最早夢物語かも知れません。
今日の一句

EVの野ざらしに咲く月見草