陣内つり堀園は盛況だった♪

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信州立科の実家に行った帰り、陣内つり堀園に寄ってみた。
ここは同級生のKが経営をしてて、30センチ級のイワナやヤマメが釣れるというので人気のスポットだ。

人気なのは、もし釣れなくても必ずお土産があるから。3~5匹程度はもらえるらしい。
そしてなんつったって、ここは、蓼科山から湧き出た綺麗な水で養殖し、その魚を使っているから。魚だってお釣りがくるくらい奇麗だ。

陣内と言う名前は此処の地名が陣内だからである。は余談。

いつもは素通りするのであるが、2週間ばかり前実家に来たとき、家に遊びに呼んだKから沢山のニジマスの空揚げや蕨を貰ったのでそんな気になった。

陣内つり堀園は、釣った魚をご自分で調理できる場所や子共の遊び場などが設えてあって小賑わいをしている。
そうそう、すぐ下に食堂もあって、ココの板前は腕の良い調理人で、川魚料理も食える、とこの前会った時Kが言ってた。

10時半頃だったがもう駐車場は一杯だった。どうやら盛況らしい。

入り口にいた人に「Kはいる?」と言うと、奥の小屋を指さして「あそこにいる」と教えてくれた。

Kはわたしの幼馴染で中学時代には机を並べたこともある。
住まいもわたしの実家の近所でいつも一緒に通学したなかだ。

その彼が此処で魚(イワナとヤマメ)を飼いだしたのは、よく知らないが、本業の塗装業を「息子さんに譲ってからではないか?」と想像している。
彼はしゃがんで、小屋の陰で20cmほどの沢山の魚をいけすに戻していた。何の作業かは分からない。

Kは魚をいけすに戻す作業をしていた

彼の後ろから「こんにちは」と声を掛けたら、彼は一瞬戸惑いきょろきょろした。
わたしがすぐ後ろにいるのがわからんかったらしい。

もう一度声を掛けたら振り返って、わたしを見ると満面の笑みで「おっ♪Tか、来てたんかね?」
「ウン一昨日来た、で、今帰るんだけど寄ってみた。今日はお客さん一杯だねえ」というと
「やっと本番だよ」と嬉しそうに笑った。
「雨が降らんでよかったねえ」
「うん、良かった」

「ところでここは、釣れんでもオマケが沢山もらえるんだって?」
「おう、最低5匹はやるでよ。此処で養殖して沢山入れてるから、釣れんことは先ずないけどね。」
言ってるそばから、小学生らしき少年が大きいやつを釣りあげ、周りから歓声が上がった。

2面ほどある大きな釣り堀の上段に、養殖池が5面ほどあり、そこで飼育しているそうな。
養殖池の水面を夥しい魚の群れが水流に逆らって泳いでいるのが見えた。

陣内つり堀園の衛星写真

あれは「ニジマスかい?」というと「うんにゃヤマメだに」
わたしは魚オンチで、いまだイワナやヤマメ、ニジマスの見分けがつかない。

「魚持ってくか?」と言うから「いやいい、用意してないし」
「ところでYはどこにいる?」Yも同級生で、ここでKと仕事しているはずだった。

「ほれ、受付の前で薄い水色のシャツを着ているやつ。あれがYだよ」
「えつ!?しゃがんで草を刈ってる人じゃないの?」

「ウンあれは最近入ったOさん」

ふ~~ん、あいつわたしが来た時「Kは来てる?」って聞いた奴じゃね。
わたしも彼がYと気づかなかったが、彼もわたしが、Tだと気付かなかった。

歳月とは恐ろしいものだ。同級生が全くの遠い別人になっていた。

わたしは時計を見ながら「これから帰らんなならんので、また来る。今度来たときに連絡するから家においでよ」
「おう、連絡くれたら必ず行く」5~6分の立ち話だったが、そそくさ出口に向かった。

出しなに「どうも、ありがとね」とYに挨拶するも、彼も「あっどうも」と言ったきりだった。
わたしも面倒くさいので「オイYよ、おれだよ、Tだよ」というのは止めた。

 

今日の一句

旧友の 見分けもつかぬ 魚釣り

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