昨日は信州松本に用事があり、ちょっと空いた時間に国宝松本城を見学した。
このお城の特長は何たってあの美しい黒と白のコントラストと、北アルプスを背にした佇まいだよね。
ただ天守に上るまでの階段が急で、行きはよいよい帰りは恐いで往生したよ。
下へ降りて靴を履いた途端、太腿がパンパンで一歩が普通に踏み出せない。
「こりゃイカン!車の運転大丈夫かいな?」というより、駐車場にたどり着けるか否や?というような塩梅。
歳はとりたくないよねえ…
幸いに駐車場へは痙攣も起きず車の運転もできたので、無事に用事を済ませることができた。
松本から我が家まではおよそ300Kmほどだが、若い時ならとんぼ返りで平気だったが、寄る年波には勝てません。
暗くなってからの運転は自信がないので、三才山トンネルを抜けて小一時間ほど走り、立科の権現の湯でひと風呂浴びて実家に泊った。
さて松本城です。ホント良いお城ですよね。惚れぼれする。
松本城は、現存する大天守の中では日本最古級で日本を代表する名城と謳われている。
天守の高さは本丸の地面から約29.4メートルもあり、天守に登るとかなり高いことがわかる。
現在の敷地の広さは松本城公園だけで東京ドーム約1.6個分もあるそうな。
江戸時代には、三の丸まで含めるとこの約4倍の広さがあったと言う。
内堀の幅は最大で約60メートル、敵の矢や鉄砲が届きにくい広大な防御壁となっている。
松本城は、1つの大きな建物に見えるが、実は時代の異なる5つの建物(天守群)が合体している。複合的だから美しいんだよね。
戦国時代の緊迫感が残る、戦うための「大天守」「渡櫓」「乾小天守」と平和になった江戸時代に増築された優雅にお月見をするための「辰巳附櫓」「月見櫓」が趣を添えている。
で、「戦いのためのゴツゴツした城」と「平和を楽しむための優雅な建物」が合体している城は、日本全国で松本城だけなんですと。
そしてなんたって 白と黒のコントラストがゾクッとするほど美しいのですよ。

ちなみに黒いことから別名「烏城」とも呼ばれている。
壁の上半分が白い漆喰、下半分が黒い「漆塗りの板」で覆われている。
この黒漆は、毎年秋に職人たちの手によって塗り替えられ、その輝きを保っている。

わたしが往生した急な階段も理由があってのことなそうな。
実はあれこそが戦国時代のリアルな防御の工夫だという。
最大傾斜61度の階段は敵が一気に駆け上がれないようにわざと急に作られている。
また窓が少なく壁が厚いのは、敵の鉄砲や矢を防ぐため、1階や2階は薄暗く、頑丈な柱が林立している。
石落としや鉄砲狭間など攻めてきた敵に石を落としたり鉄砲を撃ったりする仕掛けが至る所にある。
それと水面に映る「逆さ天守」も有名ですよね。絵葉書の定番です。
松本城は平地に建てられた「平城」だから、広大な水堀に囲まれている。
松本城が美しいまま、今に佇まいを伝えているのは、戦乱に巻き込まれたことがないからですってね。
今わたしたちが見ている立派な天守は、戦国時代が終わりかける1592年頃から造り始められ、城がほぼ完成して間もなく徳川の天下になり日本全体がすっかり平和な時代になった。
つまり、最強の戦闘モードで城を構えたものの、使う前に戦の時代が終わってしまった、というのが松本城の幸福な歴史ですね。
今日の一句

筋肉痛癒やす牡丹や烏城