わたしは何時しか筆を折って、ジツにつまらない人間になった!

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理想の生き方なんておそらくないのであるが、
営業マンの鉄則に、決して人の悪口は言わない。
自慢話や政治、宗教は持ち出さない、がある。

そりゃそうだ!

他人の悪口や自慢話ほどいらだつことはないからねえ。

宗教だって、相手がどんな信心をしてるかわからないし
政治ごとだって人それぞれだ。

相手と同じなら問題はないが、もし違ってたら最悪になる。

つまり相手に度量があって、聞き流してもらえても
腹の中はにっくりかえっているかもわからない。

そうなれば商売にならない。

商売にならなければ、給料がもらえない。

相手を喜ばせるコツは自虐ネタだ。こいつは相手を喜ばせる。
人の失敗話程心地よいものはないからねえ。

プライドなんて決してひけらかせてはならない。

プライドは人を見下す自己保存そのもの
「俺さまはお前らとは違う」の増上慢が底に潜んでいる。

そして気に障ることをもし言われても、すっと聞き流そう。
たとえ「デクノボウ」と呼ばれても笑ってすまそう。

前置きが長くなりましたがここからが本題です。

「デクノボウ」は陽水の「ワカンナイ」の歌詞の一部ですが
宮沢賢治の「雨にも負けず」をパロディった歌詞で

きみの言葉は誰にもワカンナイ♪
きみの深い願いもワカンナイ♪って最後のサビが最大のおちょくりで、
もし宮沢賢治が目の前にいたら、殴られるんじゃないか!?
なんて思ったりして

そういや拓郎のこんな歌もあったな。

ぼくのかみぃ~が~~♪肩までのびぃて~~♪とわたしも髪を伸ばして、
まあ当時の若者は結構こんな気分で生きていたんじゃないかな。

それがある時
「お前その恰好おかしいよ?歌うたいじゃあるまいに…」と伯母に叱られて。

そこで、さすがにわたしもちょっとまてよ?と考えたんよ。
もう歳だし、この辺でまともにならんと…どうなるかワカンナイ。
髪なんか伸ばしていたら変人扱いで、まともな仕事に就けないし、結婚なんてまさかだよ。

下手なギターと音痴じゃ、とても拓郎や陽水にはなれん!
つうのは半分冗談だが、絵をかくのはすっぱり止めて

へんし~~ん!

肩まであった髪をバッサリ切って営業マンになった。

なったものの鳴かず飛ばず、当たり前ですよ。何の基礎もできてないんだから。

で、先ず表情と言葉遣いを変えにゃ駄目だと気付いて実践してみたんよ。

まず手始めに、「和顔でいること」に挑戦だよ。

そしたら慣れないことはするもんじゃないですねえ。
「なにニヤノヤしてるんだ!」って怒鳴られた。

傍に干してあった靴下を投げつけられた。
よっぽど機嫌が悪かったんだろな。

後日この客、資金繰りがうまくいかず倒産寸前だったことが分かった。

やはり基礎からやんないとダメだな…つうことで
この記事の書き始めの「営業マンの鉄則」にたどり着いて、ジツにつまらない人間になった。

 

今日の一句

でくのぼうお代わり茶碗桜しべ

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