自動車ジャーナリストの国沢 光宏氏は「 EVのある暮らしを始めよう…」なんて絶賛だけど、はたして氏や似非環境派の思惑通り、世界はEV一色に染められてしまうのでしょうか?
確かに最初の頃は、テスラに見られるように世界中がEVにシフトし、一時テスラ株は2020年1月から急成長し、時価総額があのトヨタを上回るという、EVはバラ色の世界を連想させました。
しかし彼らの思惑とは裏腹に世界各地でEVへの投資にハテナ?黄信号がともり始めています。
EVシフトにあんなにも積極的だったフォルクスワーゲンはEV生産を減産、大量解雇が始まっています。
フォードはEVへの500億ドルの投資計画のうち120億ドルを延期。
ゼネラルモーターズは主要なEVモデルの生産を延期。
ホンダとの50億ドルの提携さえ解消しました。
あのEVの権化テスラでさえ、メキシコで計画されていた工場を延期すると発表。
同様に電気自動車の可能性を喧伝していた自動車業界の幹部たちも、EVシフトが機能していないことを公に認めています。
いったい何故だろうか?
世界はEV一色に突き進んでいるんじゃなかったの?
アメリカ市場の業界アナリストは、、EVシフトへの急速な後退は、不十分な充電インフラや、手頃な価格のEVオプションの欠如などと理由付けしていますが、しかし、それらより大きな問題は、そもそもEV計画には最初から欠陥があったのだといいます。
アメリカはEVをより持続可能な交通手段の一環としてだけ捉えるのではなく、ガソリンを大量に消費する自動車の、1対1の代替品としてEVを使用することに重点を置いていたのです。
しかし、この画一的な解決策は、広範な輸送問題に対処できていないため、二酸化炭素の排出目標は達成できない可能性が高く、今後も解決されないままになるでしょう。
つまりEVシフトは、バッテリー自動車がガソリン車の位置にぴったりと収まり、代替えされるという神話に沿ったものだったのです。
ところが実際には、そうではなかった。いまになってそれが大問題になっているのです!
つまりEV車は、すべての内燃機関エンジン車の替わりにはなりえないということになります。
そこでEV普及率世界一のノルウェーの実態を眺めてみましょう。

EV車は極寒の中では充電不可になります。そして極寒の地で動けなくなれば、それは死を意味します。
2022年、ノルウェーのEV新車販売率は79.3%に達しました。
更にEVのドライバーには、無料駐車場、税金や手数料の免除などで、同年9月には新車販売の87%が完全電気自動車となっています。
EVがなぜ売れたかと言えば、得点のオンパレードで、購入者がおまけに躍っただけだったようです。
つまりノルウェー政府は、二酸化炭素削減達成のために、税金をつぎ込むだけつぎ込みEVにシフトした。
ところがEVが売れた半面、ガソリン税収入が激減!そのせいで、道路インフラが整わず荒れ放題となっています。
またEVの電気を得るために天然ガスを輸入、何のことはない、わざわざ買った天然ガスを電気に転換し、EVを走らせるというお粗末な状態なのです。
これでは少しもゼロエミッションになっていないし、むしろガスを電気に変換することで、エネルギーロスまで発生させているのです。
しかもです。2022年のノルウェーの道路におけるEVの総シェアはわずか約20%であり、誰もがEV車を使うようになるまでの道のりは遥かに長い道のりです。
おまけに、この変化にもかかわらず、ノルウェーは2030年の排出削減目標を達成する軌道に乗っていません。
乗用車からの排出量はわずかに減少したが、トラックからの排出量の増加によってその減少分が相殺されているといいます。
ここでもアメリカ同様、輸送問題に対処できていない現実が浮かび上がります。
おまけに、これまでノルウェーのEV購入者は「高所得層に属する傾向があり、EVはセカンドカーとして使用されている」と指摘されています。
さらに、重いEV車は荒れた道路での走行が難しくなり、事故を起こせば大きな事故に発展、歩行者にとってより大きなダメージをもたらします。
また事故車両は「エーミング作業」など「対応不可」の修理工場が多く、修理不能。
かつて、日本電産会長の永守重信氏は、将来、EVの価格は5分の1になると豪語していましたが、残念ながら氏の予言は達成されていません。
その理由は、EV車価格の40%を占めるバッテリーが安くできないからです。
バッテリーにはレアメタルが使われていますが、世界中の車をEV車にするほど地球上に存在しないとも言われています。
このことからも全世界がEVシフトは不可能と言うことが言えます。
さらにバッテリーの処理方法も確立されておらず、もしバッテリーが放置されれば、汚染物質の流出により環境汚染が心配されます。
他にも、EVには様々な問題が指摘されています。
- バッテリー価格が下がらないため、車両価格が安くならない
- 重いバッテリーを積むため車種が少ない
- 航続距離が短かく、もし極寒の地で電池切れを起こしたら死につながる。
- 満充電に時間がかかる(200Vでも7・8時間必要)
- 充電スポットが少ない
- バッテリー劣化に伴うコストが掛かる
- 中古車はバッテリーの交換が予想され、リセールバリューが低い
- 世界中の車がEVにシフトすると決定的に電力が足りない。
- バッテリー発火による火災事故の多発。(これにより船舶による輸送コストが増大している)
これらのことを総合すると、EVが世界を席巻することは、ほぼ不可能と言う結論に達します。